春染

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――――――――――――― ―――――――――― 「……ねむ」 パイプ椅子に深く腰掛け、重い瞼と強力な睡魔と格闘している。 左隣の玲尹は、抗う気は最初から無いらしく、腕を組んで目を閉じている。 睫毛長っ…。 美少年、っていう顔。 思ったけど、この高校…。 美男美女多すぎやしないかい… 玲尹も遼も慶斗も、一応彪牙も。 美璃ちゃんが一番のいい例だけれど、美男美女しかいない…。 お、おそろしい… 身震いすると、再び睡魔の波が押し寄せてくる。 途中途中意識が飛んだりしたが、無事、入学式は終わった。
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