春染

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んー、まぁ休戦結んだだけで手を貸すってわけじゃないし… このまま関係ないと割り切ってしまえば楽なんだろうけど ”個人的”な関わりがあるしなぁ… 知らなかったとはいえ… いや、あの席はもう運命の悪戯と思うしか… そのまま思考を巡らせながらぶんぶん頭を振っていると、萩三がこっちを見てるのに気づいた。。 「ん?なした?」 現実に戻ってきてそう尋ねてみても、萩三はただじっと私の顔を見つめている。 「…キョウ、」 何かを言いかけて、ふと目線を1回外し、そのまま少し考えるように黙ると、またこちらを見て、 「いや、いいや」 といって、今度はパソコンを閉じてソファに寝転がって寝る体勢に入った。 えぇ…気になるぅ… とりあえず寝ちゃったので、そのまま私もごろんとした。
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