sweet * sweet * sweets

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 出会いは高校の二年。クラスも違い、名前も知らなかった奴から声を掛けられて、数日後には事故のような告白劇があった。好意を寄せられたことが嬉しくないわけではなかったが、どちらかというと細くて物静かな印象の男は自分の好みに当て嵌まるとは言えず、結局その場で断った。  何よりも気になったのは、男を恋愛対象にしたのは俺が初めてだと言ったこと。思春期の性欲がおかしな方向にいくことは誰でもあるはずだ。気の迷いに付き合ってやるほど暇じゃない。  けれど、そこからあいつの猛アタックに遭う羽目になる。『声を掛けられなかったけど、ずっと見ていた』という告白は嘘じゃないかと思うほど、積極性を見せて。 『どうしてもおまえを諦められない』  半ばやけくそ。でも、そこには確かな情熱と俺への好意があった気がした。  押し切られるように付き合い始めて、数か月後には俺の方がよっぽどあいつを好きになっていた。食わず嫌いはするものじゃない。
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