第22章

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その所作の美しさ折り目正しさに、栞は安心を覚えた。 「じゃあ、帰りますよ。残った分はそのままラップをかけて冷蔵庫に入れておけば大丈夫。お重は、また今度返してくれればいいからね」 栞は火傷をかばいながらドアまで見送った。 「ありがとうございました。どうお礼を言ったらいいのか」 「夏枝が連絡してきたんですよ。礼はあのこに言えばいい」 夏枝。 喬久の母親。
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