第22章

15/27
前へ
/27ページ
次へ
「もう、カイトに会えない」 志津子は栞の肩をやさしく叩いた。 「殿下の状況が安定すれば、また機会はあります。なければつくればいい」 「つくれば?」 「私の姉はそうでしたよ」 一族から大反対を受けた勢津子は、ある日志津子だけに告げ、日本を出国した。 海外旅行に、一財産かかる時代。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加