第22章

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いつも長くて邪魔で、でも手を掛けてきた髪の毛が。 「鏡は、ありますか」 藤岡は少しためらったが、栞に鏡を手渡した。 鏡の中の自分は、傷だらけで短髪。 右頬から首にかけて覆った保護シート。 左の髪だけが半分焼け残って、中途半端に長く肩のあたりまで垂れ下がっていた。 「はあ」 栞は大きく息をついた。
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