女神の正体

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「はぁ、おいしかった。おかわり」 「そんなにねーよ。てかくつろぎ過ぎだ。俺の布団だぞ」 私は無意識に石井の布団で寝転がりながらコーラを飲んでいた。 …なんでか、これが落ち着くんだよね。 石井は呆れ顔をしながらも、私をそのままにテレビに見入っている。 ほんと、この人下心無さそうなんだよね。 学年の女神と呼ばれる子がこんな場所で寝てるのにな…。 …ジャージだからかな。 そんなこんなでしばらく一緒にテレビを見ていれば、19時頃に。 そろそろ帰ろうかと思って立ち上がる。 「ん?もう帰るのか」 「うん。あ、もしかして寂しい?じゃあもう少しだけいてあげてもいいよー」 「帰れ。俺もそろそろ風呂入るから」 「むー」 素っ気無い返事に頬を膨らませて甘えてみせるけど、やっぱり彼には通じなかった。 そのまま諦めて、来た窓を開ける。 「じゃあ、また来るね」 「来るとき事前に言えよ。窓開けなきゃいけねーんだから」 なんだかんだ言いつつも発散場所を提供してくれる彼には感謝してる。 今度なんかお礼でもしようかな。
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