女神の我慢

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それから1週間後。 またストレスのたまってしまった私は石井の家に。 「あーもう。どうして男ってこうなの!?」 「荒れてんな。今日は麦茶しかねーぞ」 「ミルクティー!」 「ねーって」 開いていた窓から入るなり、石井に感情をぶつける。 さらりとそれを受け流し、麦茶を入れてテーブルにおいてくれた。 「…お前、今日ジャージじゃないのか」 「うん。着替えるのもメンドかったから。それより聞いてよー!」 いつものように入ってみるけど、石井は少し困った顔をしていた。 たぶん、動揺してる。 普段石井の家にお邪魔するときはダボダボのジャージを着ている。 なるべく、異性として意識させたくないから。 その作戦は上手く言ってたようで、いつも男から感じる視線と同じようなものは殆ど感じた事無かった。 それを忘れて真っ先にこっちに来てしまったのは、今日告白してきた人が「何でも出来る人が好きなんです」とか言ったからだ。 傷つけないように断るのが大変だった。 絶対ヒモになるよあいつ。 「そんな野郎はだめだ。嘘でもお前を守ってやるくらいいわねーと」 「石井クサイこと言うねー。でもその通りだよ!」 石井に愚痴をこぼすと、イカツイ顔で男らしいことを言った。 妙に説得力があるな。 本当はそういうキャラじゃないのに。
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