第1章 棺

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「これから仲間を探すつもりだったのよぅ。 こんなオバサンに付き合ってくれる子達はいるかしら?」 ちらりとリオさんの方に視線を移す。 「貴方、一緒にどうかしら? 見た感じ貴方も新人冒険者よね?」 おばぁちゃんがリオさんを見て言った。 「元々此処から頼むつもりだったからありがたい。 オレはリオ、新米冒険者……と言うか気ままな旅人ですかね、此処こそよろしく頼みます。」 リオさんはおばぁちゃんの言葉に2つ返事で答えたのだった。 「良かったわ♪ リオくん宜しくね。」 おばぁちゃんは強引にリオさんの手を取り握手をすると、肩をポンポンする。 私、完全に出遅れた? 「え? あのっ……。」 強引なおばあちゃんの行動に戸惑っているリオさん。 「所で、貴方の名前は…? 後依頼の説明も聞かなければ…。」 切り出すなら今しかない。 「じゃ……私も良いですか?」 私は思い切って話に割って入った。 「私はピック。是非皆様のお仲間に入れてください。」 私は勢いに任せて言い切った。 「あら、やだ♪ 自己紹介はまだだったかしら? 私はドゥーラよ。」 おばぁちゃんが、自己紹介をする。
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