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「もしこの場を切り抜けたとしても、元に戻す方法が解らないとキリがない所か被害者が増えかね無いな………どうにもならなそうなら棺桶の破壊も視野に入れるか?」
リオさんが呟いた。
「その場合は依頼は破綻するけれど、被害拡大は避けたいものね。」
おばぁちゃんがそれに答える。
と、ほぼ同時だった。
人垣の中から、年下の男の子が短剣を片手に私たちの前にやって来た。
「手伝います」
え?
「ありがとう♪
人数は多い方が良いもの。
あら?良いわね。
その武器の持ち方。
殺傷能力が押さえられそうだわ。」
確かにその子は、短剣を逆手に持っている。
「じゃあ、僕があの人の相手をしますので、他の皆さんは棺桶をどうにかしてください。
もう一人くらい戦力がほしいところですが。」
男の子は抑揚のない言葉を紡ぎだす。
「ちっちゃな男の子。
でもけっこうカッコいいね♪
頼りになるかもっ。」
リル姉はこんな子が好みなのかな?
「私が棺桶に突っ込むわ。
奪われまいと襲ってくるでしょうから、若い貴方達で押さえて貰えないかしら?
状況を見て、後から私も加勢をするわ。
これでどうかしら?」
おばぁちゃんが提案する。
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