10人が本棚に入れています
本棚に追加
「分かった。
余り時間もかけられない、力加減しつつ全力で片付けよう。」
リオさんがおばぁちゃんの意見を承諾し、メイスを取り出した。
すると脇から短剣を持った男の子が飛び出した。
それに続けとばかりに、バルトさん、おばぁちゃん、リオさん、リルさんも飛び出す。
おばぁちゃんは棺桶を目指して進んで行った。
若い漁師5人が立ちふさがる。
おばぁちゃんは最初の一人に妨害されてしまう。
脇から男の子が短刀で漁師に切りかかるも、残念ながらはずれ。
「若い衆や棺桶は一体何なのかしら?
こんなの見たことも聞いたこともないわ。
まだまだ世界は広いってことね。」
おばぁちゃんが呟いた。
「おばあちゃん。
気を確かに。
きっとあの棺桶、お化けなんだよ。
知らない方が幸せっていうこともあるよ。」
私はじっと見ていたけど、つい大声を張り上げてしまった。
「何言ってんだい!
敵を知れば、対処がわかる。
戦闘が有利になるって事さね。
お化けだろうが、悪さをするなら相手をしにゃならん。
冒険者やるならアマチョロい考えは捨てるんだね。
じゃなきゃ死ぬかも知れないよ。
あんたの人生はまだまだこれからじゃないか。」
最初のコメントを投稿しよう!