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私と対照的な真っ赤な瞳、初めて見た。
私は、彼をカウンターへと案内して、宿帳に記入をしてもらう。
『リオ・エレスチャル』
リオさんっていうんだ。
つい、真っ赤な瞳に視線が行ってしまう。
「これで良いのか?」
リオさんの声で我に返る。
「あ、はい。
部屋は一人部屋ですか?
それとも、大部屋ですか?」
ここファジメ亭には個室・2人部屋・6人部屋の3種類がある。
個室と2人部屋は、貸切になるけど、6人部屋は相部屋となっている。
その分宿泊料も安い。
「大部屋でいいのだが。」
「はい、わかりました。」
私は、リオさんのサインの後に部屋番号を記入した。
「2-Bの部屋になります。」
「2-Bだな。わかった。」
そっけない人だなぁ。
でも、そんな人にも慣れるくらい珍しくはない。
そんな時だった。
ファジメ亭に3人の漁師と思われる漢(をとこ)の人が慌ててやって来た。
その3人の漁師はカウンターにやってきて、おやじさんと何やら話をしている。
「ふむ、なんだか様子がおかしいな。」
リオさんが呟いたのを聞き逃さなかった。
私も、おやじさんとの話を盗み聞きした。
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