《1》

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「自分自身の小ささを見つけた、ということか」 「はい」 「それを見つける事ができたのであれば、初陣の成果は上々だ」 「叔父上、俺は」 「もうよい、鍋。弥七殿の事を、しっかり弔って差し上げろ」 「はい」  忠勝の眼からこぼれ落ちた涙が、土気色になってしまった弥七の頬を濡らした。
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