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私は掃除のことなどすっかり忘れて読みふけった。
穏やかな午後、ぽかぽかあたたかい陽射し。
宙を舞う埃。
そしてメッセージの着信音。
今いいところなのに。
落ち込んだヒロインを慰めてくれるイケメン彼。
場所は海が見える夜の公園。
そこで彼らははじめてのキスをする。
12巻で物語は盛り上がり、ヒロインが窮地に立たされ、そこから最終巻まで波乱のストーリーである。
また着信音が鳴った。
「誰だよ?」
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