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「僕は待っている人はいないので残ります」
背後から、日野くんが落ち着いた口調で言った。
さらに横から鳥山さんが登場した。
「僕も待っている人はいないので仕事をください」
ふたりのまわりに後光を見た。
「ありがとう」
そう言うと、ふたりとも同時に照れ顔でうつむいた。
ああ、やっぱりこのふたり、似てるわ。
鳥山さんの登場で、私はなんとか修羅場を乗りきった。
とは言え、私の一週間はまだ終わっていない。
片付けなければならない仕事は山ほど残っている。
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