5、デート編。(英輔)

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「すみませーん。お待たせしました。あ、はじまっちゃいましたか」 とりあえず元気そうな顔で戻ってきてほっとした。 「いいよ。どうせまだ予告だろ」 「私、予告も楽しみなんですよ。早く行きましょう」 いや、やはり万全な調子には見えない。 「ちょっと待て。お前、さっきから顔色が悪いよ。大丈夫か?」 「え? そうですか? きっと照明が暗いせいですよ」 彼女がそう言うなら仕方ない。様子を見よう。 「ブランケット借りといたから」 「うわ、気遣いが神!」 「そうでもないけど」 「ありがとうございます」
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