7、ものすごく都合が悪い。(英輔)

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買い物を終えて帰宅すると、彼女はまだ眠っていた。 極力物音を立てずに夕飯の準備をする。 すると突然携帯の着信があってあわてた。 起きるじゃねえか! 電話の相手は大学の友人、高田だった。 「はい」 ―――あー、英ちゃーん。今夜ヒマ? 「暇じゃない」 ―――いや、暇でしょ? ちょっと鳥ちゃんと会ってさ、今夜英ちゃんちで飲もうかって話してんの。行っていい? 「いきなりかよ」 ―――何? 都合悪い? 「ものすごく都合が悪い」
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