31253人が本棚に入れています
本棚に追加
買い物を終えて帰宅すると、彼女はまだ眠っていた。
極力物音を立てずに夕飯の準備をする。
すると突然携帯の着信があってあわてた。
起きるじゃねえか!
電話の相手は大学の友人、高田だった。
「はい」
―――あー、英ちゃーん。今夜ヒマ?
「暇じゃない」
―――いや、暇でしょ? ちょっと鳥ちゃんと会ってさ、今夜英ちゃんちで飲もうかって話してんの。行っていい?
「いきなりかよ」
―――何? 都合悪い?
「ものすごく都合が悪い」
最初のコメントを投稿しよう!