35、〇〇するほど仲が良い。

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「とーりちゃーん。やっちまったねえ。しかしキミ、そろそろ大人になろうね」 床に飛び散った水滴を先生が丁寧に拭きとった。 「ごめんね青砥くん。僕のことは気にしないで。ここでひっそりと置き物になっているから」 そう言って鳥山さんはさらに距離を置いて今度は小さく体操座りをした。 この人たち、趣味も性格もぜんぜん違うのに、よく一緒にいるなあって思う。 「毎度毎度こりないねお前。そういう話したら鳥山がこうなることくらいわかってるだろ」 先生が呆れ顔でそう言うと高田さんはゲラゲラ笑った。 「英ちゃん甘やかしすぎ。鳥ちゃんにきちんと現実を教えてあげるのも友人の務めだと思うんだよね。いいものあげるよ。はい、これ」 そう言って高田さんは自分のカバンから取り出した小さな紙切れを鳥山さんに渡した。 「これさ、親交の深い社長が新しくもうひとつ作ってさ。今度オープンすんの。んで内装は俺がデザインしたんだよ」 高田さんは私にもチラシをくれた。 妖艶な赤と紫を基調とした部屋に特大サイズのベッド、それにジャグジーのついたお風呂……ってこれ。 ホテルじゃねえか! 「愛の城、完成! 俺ってセンスあるっしょ?」 高田さんは自慢げに語った。
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