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「白、今大丈夫か?」
「ちーか、今開ける」
直ぐに開いたドアの隙間から顔を覗かせると寝起きのボサボサの髪をかき乱しながら半裸の白が出てきた。そういえば白は寝るときは全裸だったかもしれない。
「ご飯食べてるか?部屋散らかってないか?」
「ん」
開かれたドアの隙間から真っ白な腕が伸びて、手を引かれる。
久しぶりに訪れた白の家はまあ、なかなか…うん。一言で言うなれば空き巣が入ったのかと思った。
「あー…、昨日仕事が片付いて…だな」
「そのまま寝たんだな」
「ん」
「いいぞ。白は寝てろ。ちーが片づけてやる」
踏ん反り返って言えば、少し面食らったように眉を上げた後うっすら微笑んで「じゃあ頼む」と白が笑った。でもな、白。ちーの手を握ったままではお前は寝れないしちーは片づけれないぞ?…というのは嬉しいから黙っている。
「そのまえに珈琲いれてやる。座ってろ」
スッと離れていった白い手に寂しくなる。
仕方なく部屋の奥へ進み、白が仕事している事務机につっぷした。心なしか気配が残っている気がして机に頬ずりする。
「ちー、俺…ここ」
珈琲を持って戻ってきた白が不満そうな顔で背後から声をかけてきたのに気づいて、少し恥ずかしくなる。
「ん」
差し出された珈琲を受け取ると白にイスから引きはがされて膝に乗せられる。昔からここがちーのポジションだ。
「まだ忙しいのか?」
「んー」
生返事でまだ起きていないのか、振り返った唇に軽くキスが落とされる。直ぐに離れていく温もりを何となく物足りなく感じていると、白がフッと微笑んだ気配を感じた。
「ちー、片づけより…俺と一緒に昼寝してくれると助かる」
「?」
「最近人肌恋しくて寝床が寒い」
睡眠欲に抗いながら半眼で白が頭に顎を乗せた。甘えてくれているような仕草にまた頬が緩んだ。
「仕方ないな!一緒に昼寝してやる」
「ありがとう」
お互い顔を見合せ笑い合う。すっかり冷めた珈琲を机に置き去りにして横抱きにされたまま白の寝室へと向かった。
勿論何もない。疑わしい顔をするな。
【エンド】
※ 何かあった方が良かったのだろうか(←)。とりあえず久々すぎて二人の感じがわかんなくなってたけどこんな感じだったっけエモちゃん!!?どうにか恋人様にネットに絵を上げれない分文コラで返そうとしてます。更新は非常に少ないし申し訳ないけど愛だけはあるよ!マンガ頑張ってね!出たら買うからね!!
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