小松帯刀邸

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やっと、小五郎君の愚痴を聞き終わった中岡君は、スッキリとした小五郎君とは対照的にぐったりとした様子であった。 今から龍馬ちゃんと、小五郎君について話し合おうと、中岡君は焦った様子で龍馬ちゃんの部屋まで行くが、龍馬ちゃんの部屋には鍵がかかっている。 中岡君は、龍馬ちゃんが隆盛君の部屋に駆けて行ったことを思い出し、龍馬ちゃんの貞操の危機を心配して、隆盛君の部屋へと走った。 興奮した様子で、ドアを何度も叩く中岡君。 「龍馬ちゃん。龍馬ちゃん、いるんでしょう? 開けてください!!!!」 長い廊下に、中岡君の叫び声が響く。 「中岡君、どうしたの?」 ドアが開き、中からキョトンとした顔の龍馬ちゃんが出てきた。 中岡君が部屋に入ると、この世の終わりの様な絶望的な顔をした隆盛君がいた。
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