龍馬ちゃんの好きな人

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「えーと、そうですね… 龍馬ちゃんは、新撰組の近藤勇君と仲が良いです」 中岡君が、視線を宙に泳がせながら言う。 その言葉を聞いて、小五郎君がフッと鼻で笑った。 「近藤君は不細工だから無いな! 土方君ならあり得るかも知れないが…」 小五郎君と隆盛君は、声を揃えて断言した。 2人とも自分たちのイケメンぶりに、自信があるようだ。 「そういえば、龍馬ちゃんは勝海舟君を尊敬していますよ」 中岡君が思い出したように言った。 「龍馬ちゃんは、渋いおじさんに興味があるのか…?」 「勝海舟君は渋いからなぁ」 隆盛君と小五郎君の意見が一致した。 さすがのイケメンも、渋い男の魅力には不安なようだ。 「あ~気になって仕方がない! 龍馬ちゃんに確認しよう!」 小五郎君が中岡君に、龍馬ちゃんを呼んでほしいと頼む。 「みんな久しぶり~♪」 手を振りながら、笑顔で部屋の中へと入ってくる龍馬ちゃん。 「龍馬ちゃんは勝海舟君が好きなの?」 小五郎君が、単刀直入に龍馬ちゃんに質問を投げかけた。 「…えへへ、龍馬の片想いなの。 時々、帆船デートしてるよっ♪」 俯き、頬を赤らめながら答える龍馬ちゃん。 どうやら、図星だったようだ。
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