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中岡君は龍馬ちゃんの貞操が無事だったことに心底ホッとした。
しかし、こんな長時間もの間、隆盛君と2人きりでいる龍馬ちゃんにもイライラを隠せない。
中岡君が吐いた溜め息に、龍馬ちゃんは中岡君は機嫌が悪いのかと勘付いた。
「中岡君。もしかして、桂ちゃんと何かあったの?」
「何かあったというよりも……
小五郎君は、龍馬ちゃんが隆盛君の部屋に行ったからヤキモチを焼いたんですよ。
その愚痴に延々と付き合わされた俺の気持ちがわかりますか?」
「ええっ!
桂ちゃん、ヤキモチ焼いてたの?
そんなに龍馬のことが好きなのかな?
きゃん。龍馬嬉しいかも」
瞳をキラキラと輝かせる龍馬ちゃんに、中岡君は「いつものことか…」と呆れながら呟いた。
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