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薩長同盟
夕日が沈む頃。
中庭で龍馬ちゃんがひとり、竹刀で素振りをしていた。
そこに、中岡君が息を切らしながらやってきた。
「龍馬ちゃん、見回り組が龍馬ちゃんを狙っているとの情報が入りました。
さっさと薩長同盟を結ばせて、ここから出なくてはなりません」
中岡くんが深刻な顔で、龍馬ちゃんに伝える。
「私は、北辰一刀流の免許皆伝されているんだよ~
悪い奴らが来たら、やっつけちゃうよ!」
しかし龍馬ちゃんは、中岡くんの言葉など気にも止めていない様子で、素振りを続けた。
「龍馬ちゃんの命が狙われているのですよ!!
明日、小五郎君と隆盛君に薩長同盟を結んで頂きます」
中岡君は、龍馬ちゃんのことが心配でたまらないようで、その日のうちに小五郎君と隆盛君に、龍馬ちゃんの命が狙われているということを伝えに行った。
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