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隆盛の部屋
時は遡り、隆盛君の部屋の前。
「タカくーん。来たよぉ♪」
龍馬ちゃんがドアをコンコンと叩く。
龍馬ちゃんが来てくれたことに、喜びが隠せない隆盛君。
実は隆盛君は、以前下関で行われるはずだった薩長同盟をドタキャンしてしまった、という負い目をもっていた。
いや、龍馬ちゃんが男性なら、気にすることはなかっただろう。
こんな可愛い龍馬ちゃんのお誘いをドタキャンしてしまったことに、自責の念を感じているのだ。
もし、龍馬ちゃんがドタキャン隆盛君というイメージを持っていたらどうしよう、という不安があるのだろう。
「龍馬ちゃん、待ってたぜ！」
髪を掻き上げながら、ドアの前に佇む隆盛君。
その顔は喜びと、多少の不安が入り混じっていた。
「俺、最初に、龍馬ちゃんに謝らないといけないことが……
龍馬ちゃん、下関の約束ブッチしてごめんね。
怒ってるよね？」
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