第1章

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「きゃあーーーーっ!」 深夜。 家中に響き渡る悲鳴。 その主は、もちろん私。 風呂上がりで、タオルを巻いただけのセクシースタイル。 そんな私の足の下には、体重計が。 「に…2㎏も増えてる…」 嘘ぉ…。 年末年始の休み中、食べて寝てを繰り返し、挙げ句の果てには寝転がったままお菓子をむさぼってた事が原因か。 いったん降りた私は、大きく息を吐いて気を落ち着けると、再び体重計に足を乗せる。 と、その時だった。 「何回乗っても、体重は変わらんぞ」 と主人の声。 どうやら、私がお風呂から出てくるのを待ちきれなくなって呼びに来たらしい。 「現実を受け止めて、さっさと上がってこい」 「………はぁい」 主人からの素晴らしき追い討ち。 最後に体重計に目を落としたが、やっぱり変わってない。 「…はぁ~……」 明日からは、ダイエットだ。 心に決めた夜だった。
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