その地、終末を迎えるが故に

6/30
前へ
/30ページ
次へ
その手は血に染まったが、それに気付く者は居なかった。 男はひたすらに一人だった。 広い家に一人きり、誰とも関わらず関わろうともしない。 弱い男は、そうして外界から身を守っていた。 その弱い心を、その醜さを。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加