僕は商品番号・・・。

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「Pさん嬉しそうでしたね!でも、すごいっすね!あれは選ばれるためのコツっすか?」 「なんでもないよ。ただ、黙って待っていれば選ばれそうな気がしたんだよ」 「じゃあ俺のときもお願いしてもいいっすか?!」 「いいよ。でも、うまく行くとは限らないよ」 「いいっすよ~!俺はのんびりでいいっすから!でも、Blさんは今の自分に使わないんっすか?」 「試したことないね」 「やってみましょうよ!次のお客様でやってみませんか?!」 僕はあまり乗り気ではなかったが、彼が強く押すので試してみることにはした。 しかし、いざそうなると肝心のお客様が来ない。 気がつけば夕方になっていた。 「今日はもう来ないっすかね~」 「どうだろうね。一段と今日はお客様が来なかったね」 そんな時に1人のお客様が来た。 学校の制服を来た男子生徒、高校生くらいだ。 「あの人いいっすね…。あー、でも!今回はBlさんの番っすから!さっきの試して下さい!」 「そうだね。やってみるよ」 僕はさっきと同じ様に言葉にせずに唱えた。 どうか隣りのBrくんを選んで下さい、と。 すると彼はこちらに向かって来た。 「来た!来た来た!来ましたよ!Blさん!」 そして彼が手を伸ばし手にしたのはBrくん。 「え、俺…?なんで?もしかして!Blさん!ダメっすよ!自分の事を考えないと!」 「いいんだよ、これで。さあ、いってらっしゃい」 「そんな……。外で待ってますからね!いつかまた!会って…下さいね!」 少し震えた声で僕に訴えてくる。 「ええ。いつか…。またどこかで」 Brくんは男子高生と共にこの店を去って行く。 僕はBrくんが選ばれたことが何よりも嬉しく思えた。 そう思った矢先、僕はハッとした。
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