悲鳴と恐怖

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「大丈夫だよ、ここにあの男はもういないから…」 そう言って忠己は少女を抱き寄せた。 「……」 少女が落ち着きをみせた。 その夜、忠己は部下と帰路を歩いていた。 「先輩は何で見ず知らずの女の子を、あそこまで助けようとするんすか?俺たち警察官としての仕事は終わったのに」 「実は、僕の妹も結婚相手に理不尽な暴力を振るわれてね、何か重なっちゃってさ…それにあの女の子の両親を殺した理由も許せない…」 少女の両親を殺した理由は明確では無いが、ネットで少女の家は吸血鬼だと言う真偽も定かではない情報が出回り、それを真に受けた男の犯行だと推測されたのだ。
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