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突破口が見えた事で、僕の思考に少しの余裕が生まれた。
その結果、
____僕の元までご足労願いますぅぅぅぅぅ!!
なんて言った手前、出向くだけじゃカッコがつかなくないか?
引っ張る鎖に誘導されて、走る片隅、そんな事が頭に浮かぶ。
なもんで気持ちはウズウズ、即実行に移した。
「だぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ダッシュしながら気合を入れて、僕の霊力を塊経由で彼岸花に流し込む、……と、百を超える花びらは、揃いも揃って向きを変えた。
美しかった花は崩れ、うねりながら互いを絡め、やがてそれらは一本の太い鎖に変化する。
禍々しくも変化の鎖は、蛇が獲物に飛びつくように、走る僕を追い越しながら宙を飛んだ。
そう、当然目標は瀬山さんだ。
僕の傲りでなければだけど、この”対瀬山さん仕様”の鎖なら、さすがに霊力負けしてくれるんじゃないか……と思う、いや、思いたい。
期待にココロが跳ねる。
僕からも行くけれど、同時、こちらからも引っ張れば、より確実に”感動の再会”が期待出来ると思うの。
なんて、余計な事をしてるかな?
ははは、このまま素直に走っていくのもアリだは思うんだ。
でもさ、せっかくの修行だもの。
いろんな事を試したい。
そんな僕のわがままをきっと二人は許してくれる。
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