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僕達は4つの班に分かれた。
配置は最前列に8人、次列に10人(5人ずつの2班が横一列に並んでる)、その後ろに僕と大福と中村さん、後列に8人だ。
最前列の8人は、位置からして然りだけども、先陣切って長に挑む第一陣だ。
いわゆる斬り込み隊というもので、ウチの会社で言えば社長や弥生さんのポジションにあたる。
敵の出方がわからない初動の中での斬り込みは、もっとも危険でもっとも大事な役割だ。
斬り込み隊のメンバーは、苦内の翔君とガンマンの大上さんを中心に、戦闘担当がもう4人。
使い込まれたノコギリ、視ただけで身がすくむ大鎌、振り回すのも大変そうな重量級の斧、先端に何百もの釘が打たれた極太こん棒……と、みんなそれぞれ武器を手に立っていた。
が、例外がいる。
それは列の両端に立つ2人、近藤さんと大橋さんだ。
年の頃は40代半ば、屈強な体躯で両者眼鏡をかけている。
翔君達と違うのは、2人共手に何も持っていない。
それもそのはず、彼らは回復専門なのだ。
基本、2人は戦わない。
戦闘班に同行し、傷付いた霊媒師を回復させるのが仕事になる。
もちろん、攻撃されれば対応はするものの手段は防御と回避だ。
戦えば戦闘能力は高い、だがあえて逃げる。
2人がやられてしまっては、班は全滅するからだ。
次列。
こちらは5人ずつの班が左右に分かれて立っている。
『えぇっとー』が口癖の薙刀使いの森木さん、霊刀使いの丸山さん、鉤縄の川畠さんに、鎖鎌の遠藤さん、……総勢10人の手練れ達だ。
この2班は、斬り込み隊の状況を視ながらまずは待機。
先陣がピンチの時、またリーダーからの指示があった時、瞬時に敵地に乗り込むのだ。
その後ろ。
此処に僕と大福と中村さんが立つ。
僕も基本、戦わない方向だ。
戦闘能力が低いから……というのもあるかもしれない。
だがそれ以上に大事な役割があるんだ。
そう、男達の誰かが喰われた時、長の中から引っ張り出して取り返すという役割だ。
正直プレッシャーだ、それでも僕は頑張るよ。
絶対に助け出す、誰一人長に喰わせたりしないから。
そしてポニテのいぶし銀、中村さんは27人の司令塔だ。
男達の中で1番の年上で1番の手練れ、生前の実践数も群を抜いている。
主に中村さんが作戦を立て、現場では全体を視ながらその都度指示を出す。
それぞれの動きを視ながら必要ならば自分も加勢。
中村さんはトゥエンティーエイトマンセルの頭脳であり戦力でもあるのだ。
最後列。
此処に並ぶは遠距離戦に長けた者達。
霊矢使いの野崎さんと投石隊。
投石と言ったって、えーい! と石を投げるだけじゃないから、すんごい速度だから、メジャーリーグのピッチャーくらいの投げちゃうから。
遠距離班は僕の後ろ、流れ石に当たらないよう気を付けなくっちゃ。
なんたって僕のスキルは霊との物理干渉で、(ry
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