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~~いつまでたっても平行線・バラカス視点~~
さぁて、そろそろ手続きも終わった頃だろ。
朋美の手下共でも視に行くか。
朋美がレンジャーに入って13年。
ペーペーだった兵隊が来月からは隊長だ。
____自分の部下は自分で視つける!
そう言って数ヶ月。
条件に合うヤツが中々いねぇとボヤいてたのに、ギリギリで視つけやがった。
現世に行ってる瀬山の小僧の紹介で、相当強い奴らと聞いたが、まさかそれが……ケケケ!
揃いも揃って元悪霊共ときたもんだ!
面白えじゃねぇか、俺と一緒だなんてよ!
どんな凶悪なツラした奴らか、こりゃあ視に行くしかねぇだろ。
【黄泉の国入出国センター】に着いた俺は、さっそくまわりを囲まれた。
どいつもこいつも俺を視ながら”カワイイ、カワイイ”騒いでる。
いつものコトで慣れっこだ。
テキトウに騒がれながら朋美が来るのを待ってると____来た。
エレベーターの扉が開いて、赤髪のマッチョな女とその後ろ、ゾロゾロと野郎共が降りてきた。
……
…………
………………なんだよ、えらく普通だな。
凶悪面子を期待したのに、霊の良さげなツラしてやがる。
チッ、つまらねぇ。
しっかし数いるな、全員野郎で年はバラバラ。
若えヤツから爺さんまで、……オイ待て、子供が混ざってるじゃねぇか。
アイツ……年は、16,7ってところか。
マジョリカと変わらねぇくらいだろ。
無邪気なツラして俺を視てる。
だけどどこかオドオドしてる。
まったくよ、現世はやっぱりクソだな。
あんな子供を巻き込むな。
大方、霊力が強くて利用されたんだろうがよ。
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