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そう、伝わった試しがねぇ。
この100年、ただの一度もだ。
だが、だがよ、白雪が俺をどう思っているのか、それを確かめるチャンスが突然降ってきたんだ。
____好きな人が好きな話を私にしてくれると嬉しい、
=
____俺の話を聞いて嬉しいと思ったコトがあれば俺のコトが好き、
要はそういうコトだろう?
よ、よし……聞くか。
こりゃあもう聞くしかねぇだろ。
こんな質問、パンダの姿じゃ絶対に聞けねぇが、幸い今はヒトの姿で正体はバレてねぇ。
この状況を利用しない手はない。
パン? 白雪を騙すのか? ……ってよ、あれだけ鈍感な女はそうはいねぇ。
確かに今まで、ハッキリ好きとは言ってねぇよ。
けどよ、ほぼほぼ好きだと匂わせたトコは数えきれねぇ程あるんだ。
そのせいで白雪以外の全員が俺の気持ちを知っている。
いまだ知らぬは本人だけだ。
もう、なりふりなんて構ってられねぇ。
『あ、あのよ、』
声を掛ける、その声が裏返る。
なんにも知らねぇ白雪は、『なんですか?』と俺を視る。
ガラにも無く緊張してくる。
『いや、その、なんだ。あー、うん、そう、アレだ。白雪は……バラカスって男を知ってるか?』
思い切って名前を出した。
出さないコトには始まらねぇし。
『バラカスって……パンダの? 知ってるわ!』
ま、そう答えるわな、俺達の付き合いは長えから。
『仲、良いのか?』
『ええ、とっても!』
『ほぉ……そうか、とってもか』
な、なんだよ、好感触だな。
まぁ、たまに喧嘩はするけどよ、確かに俺達は仲が良い。
思わず顔がニヤけちまうが、それをグッと引き締めた。
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