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『きゃーーーーーーーーーーーーーーっ!
それで!? それで、その後どうなったの!? 告白した後、白雪ちゃんはなんて答えたのーーーー!?』
マジョリカが放してくれねぇ。
さっきからずっとこの調子だ。
俺の肩によじ登り、耳元で大きな声を上げている、
……
…………
………………
少し前。
夜が明けて、大草原から戻ってくると、家の前にはマジョリカが座り込んでいた。
朝っぱらから何してるんだと不思議に思って声を掛けると、マジョリカは俺と、俺の隣にいる白雪を、何度も何度も交互に見比べて、そして固まった。
『なにフリーズしてんだよ。俺と白雪が一緒にいるなんざ、珍しくもなんともねぇだろ』
自然をつくろいそう聞けば、
『うーん、……ん、そうだよね、そうなんだけどさ。でもね、なんかいつもと違う気がして……』
そう言ってマジョリカは首を傾げた。
俺は内心ドキドキしてた。
マジかよ、女ってスゲェな(白雪は除外だが)。
観察力か察知力かは知らねぇが、誰かのよ、微々たる変化を見逃さねぇ。
はぁ、まったくな。
この能力がオフ日の白雪にもついてたら……って、今となっちゃどうでもいいや。
『白雪ちゃん、白雪ちゃん、ねぇってばぁ! んー、やっぱりヘンだ、いつもと違うよ。なにがあったの? ねぇねぇ、』
白雪に抱き着いて、子供みてぇにしつこいマジョリカ。
その白雪はしどろもどろになっている。
見かねた俺は助け船を出した。
『オイ、白雪。そろそろ仕事の時間だろ? そこの陣を使っていいから早く行け。マジョリカは俺に用事があるんじゃないのか? 朝っぱらから俺待ちだったんだからよ』
そう言うと白雪は『チコクチコク!』とワザとらしく独り言ち、早々に陣に立つと姿を消した。
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