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◆
~~ドロップと日本刀・マジョリカ視点~~
とうとう!
とうとうバラカスが告白したんだ!
どうしよう、ウチ、今すっごくドキドキしてる!
バラカス、なんて言ったんだろ、白雪ちゃんはなんて答えたんだろ。
うまくいったのかな、うまくいってほしいな。
気になって仕方がない、どうなったのか教えてほしいよ。
白雪ちゃんは仕事で光道に行っちゃったけど、ここにはまだバラカスがいる。
ウチ、教えてくれるまで、ぜーーーったいに肩を動かないんだからっ!
『バーラーカースー! 教えてったら、おーしーえーてー!』
バラカスはイジワルだ。
ウチがこんなに聞いてるのにちっとも教えてくれない。
それどころか、
『おい、もうちっと小せぇ声で話せ。ウルサイったらねぇや』
なんてコトを言うんだ!
にくたらしいー!
『そんなコト言ってごまかすなー! 白雪ちゃんがなんて答えたか教えてくれるまで、ウチ、ずっと肩で大きな声出すからね!』
白状しないと ずーっとウルサクしちゃうぞ、歌だって歌っちゃうぞ!
最近人気の【A・G・L】の歌、ウチは密かに練習中でやっと半分覚えたトコだ。
イジワルするなら肩で練習始めちゃうから!
ウチがどんなに騒いでも、バラカスにはちっとも効かない。
にくたらしい余裕のパンダは、半分笑ってこう言ったんだ。
『そりゃあ困ったな。でもいいのか? ずっと肩にいたら仕事にも現世にも行けなくなるぞ?』
そ、そんなのダメだよ!
仕事も現世もウチにとって大事だもん、どっちも外せない!
『え……それは困る……じゃあ、ウチが困らないように早く教えてよ。バラカス、ウチが困るのイヤでしょ?』
あ、あれ?
ウチ、なに言ってんだろ、自分で言っててワケ分かんない。
でもね、ヘンなコト言っちゃったのに、結局バラカスにはコレが一番効いたんだ。
『ケケケ! なんだその理屈はよ。ま、確かにマジョリカが困るのはイヤだがな』
バラカスは笑いながらそう言うと、ウチを肩に乗せたまんまで歩き出す。
そして、
『マジョリカ、朝メシは食ったのか? 俺はまだだ。家に入ろう。メシを食いながら話すからよ』
きゃー!
もう、ぜーんぶ聞いちゃうっ!
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