第二十一章 霊媒師 ……もいる、黄泉の国の話

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『マーちゃん……ありがとうね。ん……そうよね、バラカスはそれでも良いと言ってくれたんだもの。そこを信じないといけないわね。彼は口は悪いけどウソをつくパンダじゃないわ』 ドキン……! あ……っと、んと、んー(ドキドキドキドキ) 確かにバラカスはウソをつくパンダじゃないよ……ん、普 段 は ね 。 思ったコトはなんでも口に出しちゃうくらいだし……そう、普 段 は 。 ____マジョリカ頼む、白雪にはちゃんと謝るつもりだ、 ____けどよ……情けねぇ話だが、いつもの調子が出ねぇんだ、 ____謝って許してくれなきゃ、去る者追わず……なんて、 ____とてもじゃねぇけど言えねぇよ、 ____悪いのは嘘をついたこの俺だ、それはよく分かってる、 ____だが頼む……今回だけ、今回だけは助けてくれーっ! いつも強気で誰にも頭を下げないバラカス……の、はずだったのになぁ。 白雪ちゃんが絡んだ途端、弱々パンダになっちゃうの。 恋ってちょっぴりイジワルだ。 『私、嘘をつくヒトは嫌いだわ。マーちゃんもそうでしょう?』 ドキーン……! 『う、うん……そうだよ、ウチも……キライ、……で、でもね、ほら、ウソと言っても色々あるから……り、理由によるかな? はは、あはははは』 お、おかしいなぁ、ウチ、もっと上手に言う予定だったのにな、これ、怪しくないかな。 『理由によるの? 理由によってはウソを許すの……? それってどんな理由の時?』 し、し、白雪ちゃん、そ、それはね____
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