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きゃーーーーーっ!
白雪ちゃん、すっごい動揺してる。
いつもとぜんぜんチガウよ。
光道にいる時は、いつだって落ち着いて、凛として、動揺なんかしないのに。
今の白雪ちゃん、みんなが視たらビックリしちゃうな(ウチもビックリ)。
とは言っても……白雪ちゃんが動揺するのも無理はない。
バラカスとは100年来の親友で、バラカスは白雪ちゃんしか視てないけど、その白雪ちゃんは仕事ばかりで、2人で恋愛の話をする機会もなかったんだろうし。
となると……白雪ちゃんは知らないんだ。
恋愛モードのバラカスがどれだけ情熱的かってコトを。
ウチはそれを知っている。
なんたって白雪ちゃんの話を聞かされたし、ウチもジャッキの話をしたからね。
最初は驚いたよ。
だってバラカスはちっともクールじゃない、熱いパンダなの。
そしてバラカスの攻撃が始まった。
『俺はな、白雪。24時間、お前と毎日一緒にいてぇ。1日のうちの数時間じゃ足りねぇんだよ』
『そ、そんなコト言ったって無理よ。だって私、仕事があるわ。休みの日だって呼び出しがかかったら行かなくちゃいけないし』
『仕事はな、仕方がねぇと思ってる。だがよ、休日出勤は気に入らねぇ。どいつもこいつも白雪を頼り過ぎだ。出勤者でなんとかしろって話だぜ』
あぅ……み、耳が痛いよ。
ウチらみんな、白雪ちゃんに頼りっぱなしでゴメン。
心の中で謝ってると、白雪ちゃんが慌てたようにこう言った。
『それはいいのよ。頼ってくれるうちが花だもの。私を必要としてくれるなら、休みだろうと喜んで出社するわ』
うわぁんっ!
ありがたいよぉ、心強いよぉ、白雪ちゃんアリガト、大好きっ!
大地にしゃがみ込みながら、光道の長に感謝の念を送っていると……再びバラカスが攻撃を始めた。
『これだよ。まったくお前は働き過ぎだ。頼られると嫌と言えねぇんだからよ。ま、これも性格だ、今更変えろってのも無理だろ。なぁ白雪、ここでひとつ思い出してくれねぇか? お前を必要としてるのは光道のヤツラばかりじゃねぇってコトをよ。ココにもいる。お前が必要で、お前がいなけりゃ死んでしまうダメパンダがよ、』
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