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『バラカス? ブツブツ言ってどうしたの? さっきの光に関係する事かしら』
ナ、ナイス白雪ちゃん!
そのままバラカスとお話して、ウチはその間に消えるから。
明日になったらあやまるけど、今夜はゴタゴタさせたくないの。
2人には甘い時間を過ごしてほしい。
『ああ、いや、なんでもねぇよ。さっきの光な、ありゃサイリウムのスティックライトだ。お前が好きだって言ったやつ』
バラカスはそう言うと大きな爪をパチンと弾く。
そのすぐ後、白雪ちゃんのはしゃぐ声が聞こえたの。
『わぁ! これ、昨日と同じライトだわ!』
むむ、これはもしかして、白雪ちゃんにライトをプレゼントしたのかな?
声が弾んでる、すごく嬉しそうだよ。
『バラカス、ありがとう……綺麗ねぇ。遠くで光るたくさんのライトも素敵だけど、こうやって1本だけを近くで視るのも好きよ。本当に綺麗……色が良いわ。だって白は私とあなたの色だもの、…………あ、ごめんなさい。こんなコト言って意味が分からないわよね、恥ずかしいわ……今のは忘れてちょうだい、』
『……白雪、今言ったコトバの意味、分かるぞ。……俺もな、昨日そう思った。だから白いライトを構築したんだ。白は2人のカラー。俺とお前の共通の色だと思ってよ、……同じコトを考えてたんだな』
『……驚いた、まさかバラカスもそう思っていたなんて……ふふふ、私達は気が合うわね』
『ああ、伊達に100年も一緒じゃないさ』
『そうね……ずっと一緒にいるんだもの、……似てきても不思議じゃないわ。……おかしいの、あなたと似ると思ったら、すごく幸せな気持ちよ』
『俺と似たら幸せ……? なんだよそれ……ああ……ああ……! クソッ! お前がスゲェ好きだわっ!』
知らない霊が聞いたら『お、怒ってる?』と言われそうな勢いで、好きだと叫んだバラカスは、大きな爪を再び弾く。
今度は2回、連続でパチパチ鳴らしたその直後…………え、えぇ!?
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