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~~マジョリカの気持ちと宇宙色の髪・マジョリカ視点~~
あれから……オウチに帰ったウチは、ジャッキと大倉の3人で祝杯をあげた。
それはとっても楽しいお酒で、おしゃべりしながら夜遅くまで起きてたの。
話題の中心は当然バラカスと白雪ちゃんのコトとなり、仲直りをした2人がすんごく甘々だったとか、ヒト型になったバラカスがイケメンだったとか、照れてしまう白雪ちゃんが可愛かったとか、上手く隠れてたのになんでか2人に視つかっちゃったとか、視つからなければ2人はちゅーしてたのにとか……いくら話しても足りないくらいで……それはウチが寝落ちするまで終わらなかった。
……
…………
………………
ジョ……ジョリカ……マジョリ……
ん……?
誰かがウチを呼んでいる……でも眠い……昨日は遅かったんだ……もう少し寝かせてよ……
『…………リカ……マジョリカ、』
何度も呼ばれて、肩をユサユサ揺さぶられ、ウチはしぶしぶ薄目を開けた。
『……んも、眠いのに…………えっ!?…………きゃーー! 誰ーー!? ……って、ん? んん? はぁぁぁぁ……なぁんだぁ、ビックリさせないでよね、知らない霊がオウチに入ってきたのかと思ったじゃない』
ウチはブーブー言いながら、ベッドの上で霊体を起こし、銀髪碧眼、ヒト型のバラカスに文句を言った。
『仕方ねぇだろ。呼び鈴鳴らしても起きてこねぇし、パンダの姿じゃ狭い部屋には入れねぇ。だからヒトに化けたんだ。……つーか、なんだこの部屋は。こんなに散らかして。昨日は一人で飲んでたのか?』
ベッドの近くのローテーブル。
その上には空いたグラスと食べかけのお菓子がいっぱいだ。
寝落ちしちゃって、昨日のままになっている。
『起きたら片付けようと思ってたんだ。その前にバラカスが来ちゃっただけ。昨日は寝るのが遅かったの。ジャッキと大倉と飲んでたからね』
言いながら、パチンパチンと指を鳴らしてグラスとお菓子を撤去する。
テーブルがあっという間にキレイになった。
『なるほどな、それでグッスリ寝てたのか。まぁいいや、とりあえず起きろ。それより……コレ、お前の忘れ物だろ?』
涼しい顔のバラカスは、コトッと音をさせながらテーブルの上に ”シャボン玉セット” を置いた。
え……!?
あれって昨日ウチが使ったシャボン玉?
ウソ! ウチ、持って帰ってこなかった?
大急ぎで記憶を辿ると、膝掛けをマントのかわりに羽織ったのは覚えてる。
だけど……シャボン玉セットの記憶はまるでない。
置いてったんだ……んでもって、コレをウチのだと知ってるってコトは、すなわち。
『あちゃー、バレちゃった』
えへっと肩をすくめると、
『バレバレだ。マジョリカだけじゃねぇ。ジャッキーも弥生もグルだろ』
バラカスはそう言って指を出すと、ウチのおでこをペシッとはじく。
『正解! でも、なんで分かったの? まぁ、バラカスにはバレちゃうかもって、ちょっとは思ったけどさ』
ベッドから身を乗り出してそう聞くと、バラカスパパはため息をつきながら話してくれた。
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