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ジャッキは言ってたよ。
バラカスのサーバーにどれだけ助けられてるか、って。
____自分は元々霊能力者じゃないからね、
____サーバーがなければ、ただの冴えないオジサンだ、
____霊媒師の真似事が出来るのはバラカスのおかげなの、
____本当に、感謝しかないよ、
そう、旦那さんは霊媒師。
現世で、平蔵の会社で、株式会社おくりびで、ユーレー相手の仕事をしてるの……、ん……口で言うのは簡単だけど、大変な仕事だと思うよ。
だってさ、相手は善霊ばかりじゃない、悪霊だっているんだもの。
嫌でも危険が付いて回る。
怪我をするかもしれないし、最悪、命を落とす可能性だってある。
ウチは1度だけ、現世で視たんだ。
霊媒師が仕事をしている実際の現場を。
正直……すごく怖かった。
いっぱい泣いてしまったし、恐怖で足がすくんだし、もう二度と黄泉の国には帰れないと覚悟もした。
ジャッキはいつもこんな事をしてるのかって心配になった。
でもね、ジャッキはこうも言ったんだ。
____心配しないで、大丈夫、
____自分にはバラカスがついている、怖い事は何もない、
____借り物ではあるけれど、自分にしか遣えない霊力だ、
____どうせなら、うんと遣って人を助けたいよ、
____自分がそうされたみたいに、
____マジョと弥生に助けてもらったみたいに、
あの時のジャッキ、すごく良い顔で笑ってた。
きっと、ウチが光道の仕事が好きなのと同じくらい、ジャッキは霊媒師の仕事が好きなんだろうな。
ジャッキが好きなコト、頑張りたいコト、そういうのはぜんぶ応援したい。
本当はウチも、大倉みたいにカタナが上手で、岡村みたいに霊鎖が操れたらと思うけど、それはやっぱり難しくって、だからウチに出来る事をする。
せっかく黄泉にいるんだもの。
第98号機、ジャッキをサポートする大事なサーバー。
いつかこのマシンのメンテナンスが出来るように、ウチが面倒視れるように、密かに勉強してるんだ。
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