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公園での話し合い。
これは途中で中断された。
それどころじゃなくなった。
ジャッキが危ない。
それが分かったのは、ウチが言った一言だった。
____バラカスのサーバーにアクセスログがないの、
ログがないという事は、霊力を得ていないという事だ。
霊力がなければ霊媒師は務まらない。
その夜、ジャッキは現場にいるはずだった。
霊力なくしてどうやって仕事をしてるのだろう?
それから大倉は早かった。
どこかに一本電話をかけて、誰かと激しくやりあって、みるみるうちに表情が変わって、そして、
「霊力の出所が分かったよ。アイツ、自分の中に悪霊を憑り込んでるんだ。このままじゃ危ない、すぐに助けに行く」
力強くそう言った。
まるで別人だった。
ウチに責められ謝るばかりの大倉は、力が漲り眼光鋭く、すごく大きく視えたんだ。
その時、最初に感じた印象を思い出したの。
大倉は、誰かを守れる強い女性。
ウチと全然違う女性。
ウチは……ウチはさ、大倉みたいに強くはないけど、ジャッキが危険というなら、ウチだって助けに行きたい、大事な人を守りたい。
無理を承知で頼み込んだ、ウチなんかが一緒に行ったら足手まといになるのは分かってる、でもお願い、ウチも一緒に連れてって……!
ああ、嫌な子だな。
必死に頼みながら、心の奥で自己嫌悪に陥った。
大倉にさんざん酷い事を言ったのに、こんな時だけ頼み事をするなんて、図々しいし身勝手すぎる。
断られるかなって……思った。
邪魔だ、足手まといだ、そう言われると思っていたのに……
「ジャッキーが心配なんだろ? そりゃそうだ。傍にいたいに決まってる。分かった、連れてくよ。大丈夫、安心しろ。マジョリカはアタシが守る。命に代えても守るから」
さっきよりも力強く、大倉はそう言ったんだ。
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