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『大倉ぁっ!』
叫ぶように名前を呼んだ。
あの子は絶対来てくれる、諦めないでいてくれる。
そうだよ、これが初めてじゃないじゃない。
現世に来てからずっとずっと守ってくれた。
ウチが消えればジャッキと一緒になれるのに、それを知っててそうしない。
マジョリカを守るから____
その約束をいまだ果たし続けてるんだ。
グッとお腹に力を込めた。
しっかりしよう、頑張らなくちゃ。
諦めない、「もう駄目だ」ってあの子が言うまで諦めない。
ブンッ!
小さな音がしたのと同時。
大倉は、霊鎖を下から真っすぐ飛ばしてウチの腰に絡ませた。
そして鎖にぶら下がり、それ以上の降下を食い止めたんだ。
く……苦しい……生者一人の体重分だ。
腰に鎖が食い込んで、痛みで霊体が壊れそう。
大倉はウチを下から視上げながら「痛かったら悪い、」と手を振っていた。
★この辺りのシーンの弥生視点です
https://estar.jp/novels/24474083/viewer?page=906&preview=1
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