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【すースーは てんテンてん おソろい?】
紫色のヤヨイの文字が降りてくる。
ジャッキはそれを目で追ってから、優しく笑ってこう言った。
「そうだよ。弥生もずっと髪が長かったからね。久しぶりに短くなって、首元にいろんなものを感じるだろう。それは陽ざしだったり風だったり、雨が降ったら水滴も。弥生は騒がしいから、そのたび笑ってアレコレ言うに決まってる。その時、ヤヨちゃんもいっぱいコトバを降らせたら良い。弥生と一緒に騒ぐんだ。騒いで笑って楽しんでたら、1年なんてあっという間にすぎちゃうよ」
ちょこんと正座のヤヨイの隣、大きなジャッキは同じく正座で座ってる。
チビッ子はほっぺを赤くジャッキを視上げ、お花みたいな笑顔になった。
「ヤヨちゃん、」
大倉が両手を広げて声をかけると、ヤヨイは振り向き一目散に飛び込んだ。
【やよいとおソろい すースーおそろイ】
「うん、お揃いだ」
抱っこされた胸元に、顔を押し付けしがみつく。
時々、顔を上げて大倉と笑い合い、そしてまたヤヨイは顔を押し付けた。
2人、すんごく仲良しだ。
ん……、羨ましいくらいに。
「ヤヨちゃん良かったなぁ。可愛く結ってもらって。すっげー似合ってるし、髪飾りも可愛いよ」
ぱぁぁぁ!
あはは、褒めてもらって嬉しそう。
シュシュとリボンに手をやって、ちょっぴりおしゃまな得意顔。
ジャッキが上手に結ったからだ。
あんなに可愛くしてもらって、女の子なら嬉しいよ。
意外な器用さを視せたジャッキ。
そのジャッキはヤヨイに言ったの。
「ヤヨちゃん。そのシュシュとリボンはマジョのなんだ。しばらく貸してもらおうね」
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