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____マジョリカ、おい、
ん……誰……?
パパ……?
眠いよ……もう少し寝かせて……
____おい、起きろ、
ん……だからね、もう少し……(むにゃ……)
____朝だぞ、起きろ、
……………………やだ、(すや……)
……
…………
………………
『なんだこりゃあ、しょうがねぇ小娘だな』
ん……パパ……どうしたの?
いつもとチガウ、言葉遣いがワルイよ、
それじゃあママに叱られ…………る……(すや……)
『チッ! 仕方がねぇ、叩き起こすか。(すぅぅぅぅぅぅぅ……)マジョリカー! 起きろー! 朝だぞー!』
『うわぁっ! な、なに!?』
寝ていたところに不意打ちの大きな声、ウチは思わず飛び起きた。
な、な、な、何事?(ドキドキドキドキ)
パパ、どうしたの、……って……あ、チガウか……そうだ……寝惚けてるな、今の声はパパじゃない。
パパは生きてて現世にいるから、黄泉の国にはいないんだ。
『オ……オハヨゴザイマス』
飛び起きた勢いで。
ベッドの上に正座で座り、ウチはボソボソと挨拶をした。
『やっと起きたか。手のかかる小娘だな』
えっと……その言い方は、ウチ、起こされても起きなかった感じかな。
そ、そういえば、ほんのり記憶があるよ。
低い声をパパだと思って、ならいいやって甘えて起きずに寝てたんだ。
うぅ……どーしよ、ウチ、さっそく迷惑かけたかも。
だいじょぶかな、怒ってないかな……なんて。
気になっちゃってドキドキしながら顔を視た……が、どうやら怒ってはなさそうだ。
良かった……とやや安心で、おずおずと顔を上げれば、大きな霊体にフワモコ毛皮が目にはいる。
そこにいるのはパンダのバラカス、白雪ちゃんの親友だ。
昨日の夜に初めて会って、その足でオウチに来たんだ。
『おまえ、朝は弱いのか?』
バラカスは言いながら、大きな爪をパチンと鳴らすと部屋中のカーテンが一気に開いた(まぶし……!)。
『朝はそんなに弱くないです。ただ、黄泉に来てから寝不足が続いてるから……』
悪夢は昨日も視た。
悪霊の笑い声、ウチの髪を切り刻むジーナ。
終わったはずのあの日の事が、毎日毎晩繰り返される。
悪夢にうなされ夜中に起きれば、その後は大抵眠れない。
怖くて辛くて泣きながら、朝までそのままうずくまる。
昨日も、そうなるはずだった。
でもならなかった。
悪夢に起きて、だけどそのあとグッスリ深く……久しぶりに熟睡できたのだ。
『寝不足? あぁ、昨日の夜泣きが原因か。コワイ夢視てビービー泣いてたもんなぁ。ケケッ! マジョリカはガキだな』
『なっ! よ、夜泣きって言わないでください! それにウチ、子供じゃないもん! 17才だもん!』
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