第二十一章 霊媒師 ……もいる、黄泉の国の話

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『子供じゃないだぁ? なに言ってやがる、17なんてガキンチョだろ。まぁいいや、起きて顔洗ってこい。朝メシ出来てるから』 『ガ、ガキンチョって、あっ! ……行っちゃった』 バラカスは好きに勝手に言い散らかして、さっさと部屋を出ていった。 んも……ちっとも キュルンじゃない……ウチ、騙されたよ…… 昨日、初めて会った時。 なんて可愛いパンダちゃんだろうと思った。 『キュルン!』とキュートに小首を傾げ、ウチのココロをギュッと掴んでトリコにしたの。 白雪ちゃんの親友が男性だとは聞いていたけど、正確には人じゃなくてパンダだし、こんなに可愛いフワモコちゃんなら、一緒に住んだらほんわかしそう、癒されそうと思ったの。 それがまさか……こんなに口が悪いだなんて想像すらしなかった。 バラカスさんと一緒に住みたい! ウチが言ってすぐ、バラカスは一枚の笹の葉を差し出した。 『キュルン! キューキューキュ……キュエ!』 な、なんて言ってるんだろ……? キューキューだけじゃ分からなくって、ウチがモジモジしていると、白雪ちゃんが『その笹を食べてみて』と言ったんだ。 さ、笹を食べるの? なんで? いきなり? 今ココで?  えぇ……?…………あっ! そっか、分かった! 笹はパンダの大好物。 それをウチにくれるのは、きっと親愛の印なんだ! どーしよ……嬉しい……それなら喜んでいただかなくちゃ! 笹なんて食べたコトないけど、でも、でも、 はむっ!(もしゃもしゃ……ごくん) あ、意外とおいしい。 笹を食べたウチを視て、パンダちゃんは嬉しそうに頷いた。 えへへ、喜んでる……可愛いなぁとニマニマしたのも束の間、パンダちゃんが豹変したの。 『キュウゥン! キュキュキュキ……か? ……マジョリカ、俺の言ってるコトは分かるか?』
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