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『大倉と? うん、仲良くやってるよ』
だって昨日も一緒だし(声だけだけど)。
ウチと(黄泉の国)ジャッキと大倉と(現世)、3人で、バラカスパパと白雪ちゃんを視守ったんだ(決してのぞいてたんじゃない)。
色んなコトがあったけど、ようやく恋が成就したから、オウチに帰ってみんなで祝杯。
飲みのタイトルは、
【バラカスの100年続いた片想いが本日をもって終了となりました。今日から始まるバラ色の両想いライフを祝し、今夜は朝まで飲んで飲んで飲みまくるぜぇ!】
こんな感じでやたらと長い。
コレはジャッキが考えたんだ。
読んだラノベに似たようなのがあったんだって。
ウチがこう答えると白雪ちゃんは、
『そっか、仲良くしてるなら良かった。ごめんね、余計なコトを聞いたわ。気にしないでね』
と眉毛を下げて笑ったの。
ん、……なんとなく、白雪ちゃんが言いたいコトは分かるよ。
たぶん、きっと、心配してるんだろな。
少し、話しておこうかな。
『ねぇ、白雪ちゃん』
伸びた髪をふわんと揺らして、白雪ちゃんは『なぁに?』と答える。
ウチは、夜空みたいなキレイな瞳を視て聞いたんだ。
『ウチのコト、心配なんでしょ?』←ずぃっとちょっと近付いた。
『そ、そんなコトないわ』 ←明らかに挙動不審。
『 ホントにぃ?』←現世で視たドラマみたいに揺さぶった。
『ホ、ホントよぉ、』←汗かいてる、効いてる効いてる。
『ちょっとも?』←追い打ち一丁。
『えぇ……、あ……うん、ホントはちょっとだけ……心配かな』←白状したっ!
ウソのつけない白雪ちゃんは、言ってしまってアセアセしながら両手で顔を扇いでる。
ウチはというと、半分減ったお茶のカップに指を鳴らして氷を入れた。
『はい、飲んでみて。緑茶はアイスでもおいしいんだ』
『あ、ありがと。いただきます…………あ、ホントだ。冷たいのもおいしい』
ピンクのカップを子供みたいに両手で持って、お茶を飲んでる白雪ちゃん。
大好きで大切な、ウチの大事な親友だ。
あんまり心配かけたくないな、いつもニコニコ笑ってほしいな。
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