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そう言われて、ウチは両手をおろした。
カタナはおしまい。
いっぱい動いて頭の中がクリアになった、だから今日はもうおしまいでまた明日。
『マジョ?』
ジャッキがウチを覗き込む。
ああ……やっぱりかっこいいなぁ。
ジャッキはさ、年をとっても素敵だよ。
大好きな旦那さん、ウチは優しい目を正面からジッと視る。
大きく息を吸った。
今からジャッキに話すコト。
果たしてこれが正しい事なのか、それでうまくいくのか、今のウチには分からない。
綺麗事ではすまないかもだし、きっと嫉妬もするだろう。
もしかしたら喧嘩をするかもしれないし、途中でやっぱりこんなのヤダってなるかもしれない。
だから、もしかしたら、こんなコトを考えたウチはおかしいのかもしれない。
でも、でもね、これからずっとモヤモヤするのはやなんだよ。
大倉はジャッキと離れて独りになった。
これから始まるあの子の孤独と引き換えに、ウチだけが幸せになる。
仕方がないよと何度も思った。
だけど気になって仕方がないの。
これから先、1000年たっても気になるなら、これから先、ふとした時に思い出すなら、だったらいっそ……
『ねぇ、ジャッキ。大倉のコトで話があるんだ。聞いてくれる?』
……
…………
………………
それから____
ウチとジャッキは何日も話し合った。
寝る間も惜しんで納得いくまで、ぶつかっても、意見が分かれても、腐らず、諦めず、話し合ったんだ。
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