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チーン!
チーン!
もう何回目だろう?
白雪ちゃんはまたもや鼻をかんでいる。
かんだティッシュを指を鳴らして消滅させると、ウチの頭をナデナデしながら言ったんだ。
『良かった。私はね、マーちゃんが無理してなくて幸せならそれでいい。今度私も弥生ちゃんに会いたいわ。話した事はあるけど声だけですもの』
『ありがとう、心配かけてごめんね。あとね、大倉も言ってたよ。白雪ちゃんとバラカスに会ってみたいって。ねぇ、今度一緒に現世に行こうよ! みんなでゴハンが食べたいな! 大倉の口寄せはヤヨイが迎えに来てくれるから、現世までの道のりも楽しいの!』
ふふふ……そうなのだ。
現世に行く楽しみのひとつ。
それはヤヨイが迎えに来てくれるコト。
ちっちゃいヤヨイは黄泉に着くと、ウチを探してテクテク歩き、それでウチを視つけると……
【まじょ! まじょリかみっけ! むかエにキタよ いこウげんせ いきびとトのくに やよいとじゃっきがマッテルよ】
文字を降らしてタタタと走って抱き着いてくれるんだ。
それがもう、すっごーーーーーいカワイイの!
あ、どうしよ、ヤヨイに会いたくなってきた。
『ヤヨイちゃんって、弥生ちゃんに顔が似てる小さい女の子よね? 話した事はないけれど視かけた事はあるわ。それなら今度、私も一緒に連れて行ってもらおうかしら。3人で手を繋いで行くの』
『わぁ! それ楽しそう! ヤヨイが真ん中で3人で手を繋ぐなんてサイコー! あ、じゃあじゃあバラカスはどうする? ヤヨイの手は2本だもん、バラカスが余っちゃう』
『そうねぇ、ならこうしましょう。私とマーちゃんとヤヨイちゃんで手を繋いで、3人でバラカスの背中に乗るの。それなら楽ちんよ』
『あ、それいい。パンダの毛皮はフカフカだから、みんなで座ってお喋りしてさ』
『ステキ。だったら、ふふふ。お弁当も用意した方がいいわね』
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