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ごめんね、本当にごめんね。
これじゃあ下僕失格だ。
だけど待ってて、絶対キミを視つけだすから、絶対キミを助けるから。
新たに誓いを立てたと同時、霊視の印の全工程が終了した。
間違えは……無かったと思う。
ノンミスで結びきったし、焦らず慌てず丁寧に、必死になって気持ちも込めた。
大福を視つけたい、大福を助けたい、今すぐお姫を抱きしめたいよ。
だからお願い……お願いだから視せてくれ……!
祈る気持ちで閉じた瞼に力を込めて、肉眼ではなく、霊力でもって視える映像を待っていた。
……
…………
………………が、いつまでたっても視えてこない。
クソ……失敗か……?
駄目だったのか……?
なんで? なにがいけないの?
印も完璧、目の奥はジンジンと熱く霊力反応も出てるんだ。
なのになんで?
大福がいなくなって僕は今、これ以上ないくらい切羽詰まっているのに。
「お願い……お願いだから発動してよ! 今の僕には霊視のスキルが必要なんだ! 大福を探したいの! 視つけたいの! 肉眼じゃ見えないモノ、目の前にあるモノじゃなくて、目に届かない所を視せてよ! お願いだから……!」
目を閉じたまま膝をつき、叫ぶように懇願した。
こうしてる間にも、大福は怖い目に遭ってるかもしれない、そう思うと焦りと辛さで涙が溢れてとまらなくって、だけど泣いてる場合じゃなくて、だから目を擦って、痛いくらいにゴシゴシ擦って、擦った、…………その時。
突然だった。
閉じた瞼の暗闇が、眩い光でいっぱいになったんだ。
僕は短い悲鳴を上げて、起きてる事を理解しようと必死になった。
だけど……無理だ、理解なんて到底出来ずにパニック寸前、いや、もうすでにパニックかもしれない。
「ど、どうなってるの…………?」
独り言ちても答えは出ないし、理解なんて出来やしない。
閉じた目を開けてみたけど景色は変わらず。
おずおずキョロキョロ辺りを視れば、上下左右の全方向、輝く光はまるでネオンか宝石だ。
今、僕の目に映る景色は眩いばかりの数多の星々____
____そう星なんだよ(なんで!?)。
ここはまさに、テレビやネットで見た事のある……宇宙空間そのものだった。
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