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変な音がした____
そう言って手を取り合う(取り合っちゃうの!? いいけど……!)父さん達を、おはぎはポカンと眺めていた。
『…………音? ……音、おと、オト……音は聞こえるの……?』
しばらく眺めて独り言ち、父さん達と床を叩いた可愛いおててを交互に何度も視比べる。
そして……”にゃふー” と考え込んで、おはぎがとった行動は、
ダンダンダンダンダン!!
ダダダダダダダダダン!!
飛んだり跳ねたり大暴れ。
ちっさい四肢をフルに使って、ついでに尻尾も振り上げて、ウルサイくらいに床を打ちつけ大きな音を出したんだ。
「め、めぐちゃん! まただ! また聞こえてきたよ! 小さいけど、でも、でも、部屋の中で音がしてる!」
はい、正解!
音源は足元です!
「や、やっぱりそうよね!? 私も思ったの、部屋の中から聞こえるって! ひ、ひ、ひろくん、これ、なんの音だろ……!」
おはぎが暴れてる音です!
動き、パネェっす!
正体不明の謎の音。
父さん達がガクブルする中、おはぎのテンションは右肩に上がりまくっていた。
『すごいにゃー! 音なら聞こえるんだにゃー! トウ! カア! おはぎはココだよ! ココにいるよ! へにゃーっ!(ダダダダダダダダ!)』
あ……うん、そうね、そういうコトよね。
なにこのデジャヴ。
神奈川のオタクチームとおんなじじゃん。
おはぎがポ現を発生させて、ドンドコドンドコ騒がしくしてるんだ。
「ひ、ひ、ひろくん……! も、もしかして、この家……爆発するのかしら……!?」
や、んな訳ないでしょ、……と思うのは、僕はすべてを知ってるからだ。
母さん同様、それを知らない父さんも、青い顔してこう言った。
「ば、爆発ぅ!? た、た、大変だ! きなこを連れて避難するぞ!」
あ、ちょ、待って!
避難しなくていいから、ダイジョブだから!
仔猫が暴れてるだけですからー!
すこぶるカオスな状況で、あばばな2人は猫用のキャリーバックを即座に出した(2万円超えの高級品)、……とそこに。
タイミング良く現れたのは、岡村家9代目の猫アイドル、きなこさまだ。
「ほにゃにゃー」訳:おなか空いた。
やだ、カワイイ! ……って、きなこのコトバは ”にゃー” のままだ。
霊視中ならおはぎの言葉は分かるのに、これってなんで?
きなこが生きた猫だから?
わからん、これも今度先代に聞いてみ(ry
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