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それからの3日間。
僕達はずっとずっと一緒にいた。
父さんは急遽会社に電話して、
「身内に幸がありまして! なのでお休みクダサーイ!」
と、有給申請。
てか、えぇ? そんなんで休めるの? って思ったけど、勢いだけはあったから、それで押しきり3日の休みをゲットした。
母さんは、たまたまシフトが入ってなくて余裕顔だ。
おはぎは大はしゃぎだった。
トウもカアも出かけるコトなく、フルで一緒にいてくれる。
嬉しくて興奮しちゃって『へにゃーーーーん!』と雄叫び(ただし弱そう)。
それを視たきなこも一緒に『ほにゃーーーーん!』と叫び(コッチも弱そう)、家の中は大騒ぎだった。
「はいはーい! みんなゴハン出来たよー! 集合ー!」
おはぎが現世にいる間、岡村家のキッチンは僕が預かるコトにした。
普段、食事は母さんが作るけど、スーパーに行ったり料理をしたり、その時間をおはぎにあててほしかったんだ。
その日のメニューは、人用ゴハンにビーフシチューとキッシュとパン(ジャッキーさん直伝)。
猫用ゴハンはササミを茹でてほぐしたモノを用意した。
「「いただきまーす!」」
『『『へにゃほにゃなーん!』』』←訳:いただきますにゃー!
「ハイ! 召し上がれっと!」
みんな揃ってモグモグパクパク、ワイワイガヤガヤ宴会みたいに盛り上がる。
「虹の国ではみんなで一緒に暮らしてるの? サンもシャチもしらたまもくろたまもキジの3兄弟も、みーんな一緒に? わぁ! 父さんも遊びに行きたいなぁ!」
「サン達も元気にやってる? そう、良かった。カアもトウもいつか必ず、あんた達を迎えに行くからね。それまで仲良く、いっぱい食べて、いっぱい眠って、いっぱい遊ぶコト! いいわね?」
父さん達は、猫達の虹の国の暮らしぶりが気になるみたいで、おはぎに色々質問してさ、みんなの様子を聞くたびに、それはそれは嬉しそうに頷いたんだ。
僕はさ、父さんはともかく……母さんの発言にヒヤヒヤしたの。
だってこんなの……大福は辛くないだろうかって思ってさ。
母さんはお姫の事情を知らないから、自分達が亡くなった後「猫達を必ず迎えに行く」って、そう、悪気なんてぜんぜんなく言うじゃない。
でも、それって、大福にしてみたらどうなんだろうって。
かと言って、大福がいる目の前で、「その話はチョット」なんて言おうものなら余計にお姫を傷付けてしまう。
おはぎもそれが気になるみたいでソワソワしてた。
どうしたものかと考えてると、母さんが大福に声をかけたんだ。
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